SHOKEN MAGAZINE

更新日: 2022.11.15

投資に向く物件と向かない物件

Old Retro Armchair against White Brick Wall Interior

1.新築物件と中古物件の大きな違い

不動産投資を行う場合、新築の物件を取得するか、中古物件にするほうが得なのか、多くの人が悩むところです。

中古物件の場合で、既に賃借人が存在している場合は新しい入居者を探す必要がなく、予めの見込み収入が確定しています。

また不動産取得資金も新築と比較すれば安くなるため、借入資金を返済する期間も収支を黒字に出来るメリットがあります。

しかし、賃貸不動産市場は新築の供給過多により中古物件の空室率は上昇しており、都道府県によっては空室率が30%を超えるような場所もあります。

その為、既に契約中の入居者がいてくれるのは、大変ありがたい状況だといえます。

新築の場合は物件の価格自体は高額になりますが、耐用年数や市場での人気という観点から見ると、中古物件にはない魅力があります。 ローン返済までは月々の収支が低くなる可能性もありますが、付帯設備の修繕にかかる費用などを考慮すると、長い目で見たらお得ということになります。

2.都心の物件と地方都市の物件

東京23区だけでなく首都圏の都市部や地方の大都市の物件に投資するのか、のどかな地方の物件にするのか、といったことは投資物件を選択する際に誰しもが考察することになります。

利便性の良い大都市は地方から人が増え続けており、地方へ出ていく人も少ない傾向にあります。また、集合住宅を検討する割合の高い単身世帯の数も増加し、マンションの需要も高いため、不動産投資に向いていると言えます。

対して、地方の住宅地などの投資物件を購入する場合は、地方が抱えている人口減少の問題に直面することになります。 地方でも大規模な工場施設や大学のキャンパスなどに近いところの物件は一見安定した需要が見込めますが、将来のキャンパス移転や工場閉鎖など思わぬリスクと隣り合わせであることも考えておきましょう。

3.新築物件の魅力

新しい造りたての住まいで新生活をスタートすることは、本当に新鮮で気持ちがよいものです。

入居者の物件選びの動向として、多忙な一日の中で家事を楽にしたい、安全でセキュリティのしっかりした物件に住みたい、清潔な生活が希望、トレンディでお洒落な物件が好ましい、といった動向が捉えられています。

新築物件に投資すれば、セキュリティや宅配BOXなどの、入居者が望む設備を備え付けることができ、外観や内装を少し工夫するだけで、人気物件に仕立てることが可能です。 新車と同様に、新しいので建物の傷みや住宅設備の故障などから発生する、オーナー負担のコストがかかりにくいという利点もあります。

4.まとめ

不動産投資を行うにあたり、購入する物件は新築にするか中古にするか、都市部の物件にするか、または地方物件を購入するか、様々な選択に直面します。

その選択が、収益につながるか失敗への道なのか行ってみなければ正直わからないところもありますが、先にも書いたとおり新築物件への投資は魅力的であり、近年は新築物件へ投資する方が増えている印象です。 いずれにせよ、実際に物件を見てエリア情報もくまなく研究して、最善のチョイスをしたいものです。

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