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更新日: 2025.03.14

【初心者向け】「不動産投資会社」の選び方 10のコツ | 不動産投資会社選びのポイントから始めるまでのステップも解説

この記事では、主にサラリーマンの、これから不動産投資を始める人向けに「不動産投資会社の選び方」について、簡潔且つ具体的に実践可能なコツを解説しています。

不動産投資会社を選ぶ際のコツは以下の10項目です。

  • 100件以上の口コミが掲載されている
  • 「販売実績」よりも「販売の質」を見極める
  • メガバンクとの取引や取引金融機関の数が複数ある
  • 弁護士や税理士/FPといった専門家と連携している
  • ターミナル駅から徒歩10分圏内、グレードの高いビルにオフィスが入っている
  • 販売だけでなく賃貸管理業務まで行っている
  • 会社を設立して10年以上たっている
  • 従業員数50人以上で資本金が1億円以上ある
  • 自社で投資物件を保有していて販売している
  • 付き合いの深い人にしか紹介しない非公開物件情報を持っている


10項目のうち8項目以上に該当する不動産投資会社は「良い不動産投資会社」だと言えます。

不動産投資は大きな資金が動くため、パートナーとなる不動産投資会社の選定が非常に重要です。
上記の項目を参考に信頼できる不動産投資会社を選びましょう。

この記事のポイント
  • 不動産投資で成功するための鍵は「不動産投資会社選び」です。
  • 不動産投資会社を選ぶ際のポイントは10個あり、8個以上該当する会社を選びましょう。
  • 不動産投資会社が決まれば、5つのステップに基づいて賃貸運用を始めましょう。

不動産投資会社選びが成功のカギとなる理由

【不動産投資会社選びが成功のカギとなる理由 4つ】
扱っている物件に差がある
どこまでサポートしてくれるかが異なる
グレーな業者も中に入る
失敗した時の損害が大きい

1.扱っている物件に差がある

不動産投資会社は、「ターゲット層」「仕入れルート」「物件の選定基準」「エリア特化の有無」「販売戦略」などによって扱う物件が異なります。

そのため、不動産投資を始める際には「自分の目的に合った物件を取り扱っている不動産投資会社」を選ぶことが重要です。

2.どこまでサポートしてくれるかが異なる

不動産投資会社は「購入前」「購入時」「購入後」のフェーズごとでサポートしてくれます。

・購入前:物件の紹介と提案
・購入時:資金計画やローンの手配 / 契約や購入手続きのサポート
・購入後:賃貸管理や運営サポート / 税務・節税対策 / 売却などの出口戦略

これから不動産投資を始める人の場合、特に手厚いサポートを行ってくれる会社を選んだ方が良いので、事前にどのような対応をしてくれるのか確認することが大切です。

3.グレーな業者が存在する

不動産投資会社の中には、グレーな手法を使う業者もいるため、慎重に選ぶことが大切です。
「高利回り」「今しか買えない」「ローン審査通ります」などの甘い言葉に惑わされず、冷静に判断しましょう。
特に初心者は、複数の会社を比較して信頼できる業者を選ぶのが重要です。

以下にグレーな不動産投資会社が行う悪質な手法をまとめておきますので参考にしてください。

  • 相場より高い価格で物件を売る:「将来値上がりする」「今が買い時」などと煽り、実際の市場価格よりも高い価格で物件を売る。
  • サブリース(家賃保証)のトラブル:「10年間家賃を保証します」といった契約を結ばせ、数年後に家賃を大幅に減額する。
  • ローンの不正誘導:銀行に対して投資家の収入を水増しして伝え、ローンを通す。
  • 「おとり広告」で問い合わせを誘導する:実際に販売していない「お得な物件」を広告に掲載する。
  • 利回り詐欺:表面利回りを高く見せて収益性をアピールする。
  • 契約前の説明を意図的に省略する:デメリットやリスクなどを説明せず、良い部分だけを伝える。

4.失敗した時の損害が大きい

不動産投資は「収益が安定している」とよく言われますが、計画的に進めないと大きな損害を被る可能性があります。

主な損害として、「物件価格の下落による損失」「空室・家賃の下落による損失」「修繕費・管理費の増加」「サブリース契約のトラブル」「ローン返済不能による破綻」「売却時の損失」などが考えられます。

不動産投資会社を選ぶ際の10のコツ

不動産会社を選ぶ際の10項目
  • 質の高い口コミが掲載されている
  • 「販売実績」よりも「販売の質」を見極める
  • メガバンクとの取引や取引金融機関の数が複数ある
  • 弁護士や税理士/FPといった専門家と連携している
  • ターミナル駅から徒歩10分圏内、グレードの高いビルにオフィスが入っている
  • 販売だけでなく賃貸管理業務まで行っている
  • 会社を設立して10年以上たっている
  • 従業員数50人以上で資本金が1億円以上ある
  • 自社で投資物件を保有していて販売している
  • 付き合いの深い人にしか紹介しない非公開物件情報を持っている

不動産投資会社を選ぶコツは、上記10項目のうち8項目以上に該当する不動産投資会社を選ぶことです。
以下で詳しく解説していきます。

コツ①:質の高い口コミが掲載されている

GoogleやSNSなどで不動産投資会社の口コミをチェックする時、必ず「量」ではなく「質」で見極めるようにしましょう。

見極めるためにも「良い口コミと悪い口コミの両方を確認する」「営業マンの対応ではなく、実績に基づいた口コミを探す」「SNSなどのリアルな口コミを確認する」「会社の取引実績などと照らし合わせて口コミを確認する」などが重要です。

コツ②:「販売実績」よりも「販売の質」を見極める

「販売実績が多い=良い会社」とは限らず、「どんな物件を売ってきたか」が重要です。
販売実績の数は、あくまでも売った物件数であり、必ずしも「購入者が成功した」とは限りません。

そこで見るべきポイントは「成功した投資家の数」であり、つまり「販売後の運用実績」や「入居率」「販売エリアが人気のエリアか」などが重要になります。

コツ③:メガバンクとの取引や取引金融機関の数が複数ある

メガバンクとの取引や取引金融機関の数が多いことは、その不動産投資会社の信用度や資金調達力を示す要素になります。
金融機関は不動産投資会社と融資契約を結ぶ際に、財務状況や事業の健全性を厳しく審査するため、「金融機関と取引がある=一定の信用力がある」と言えます。

また金融機関の取引の数が多いほど、投資家に有利な融資を提案することができます。

コツ④:弁護士や税理士/FPといった専門家と連携している

不動産投資は法律・税務に関する知識が必要になるため、弁護士・税理士と連携している会社は安心材料になります。

しかし「どのようにサポートしてくれるのか」を具体的に確認することも大切で、中には実態がなく、外部の専門家を紹介するだけという事もあります。

コツ⑤:ターミナル駅から徒歩10分圏内、グレードの高いビルにオフィスが入っている

不動産投資会社のオフィスがどこにあるかは、その会社の信頼性・経営状況・営業スタイルを判断する材料になります。
「一等地にオフィスがある=資金力や安定した経営基盤がある」と判断できます。

また、投資するエリアに精通しているかどうかを見極めるポイントにもなり、不動産投資会社が得意とするエリアにオフィスを構えていることが望ましいです。

一方で「オフィスが極端に分かりづらい」「雑居ビルの一室にある」といった場合は注意が必要です。

コツ⑥:販売だけでなく賃貸管理業務まで行っている

賃貸管理業務を行っている不動産投資会社は、物件購入後の運用サポートがしっかりしている可能性が高く、長期的な投資成功を支える重要な要素となります。

賃貸管理業務を行っているという事は「長期的な運用」を見据えた会社であるため、長期的な利益を最大化するために、物件運営における細かいアドバイスやサポートが期待できます。

コツ⑦:会社を設立して10年以上たっている

会社の設立年数は「会社の経営が安定しているか」を判断するのに重要な要素です。

少なくとも市場から信頼を得ており、経営危機を乗り越えてきた実績なども含まれます。
これまでの経験から、社内のリソースや教育体制・サポート体制なども成熟していると判断できます。

コツ⑧:従業員数50人以上で資本金が1億円以上ある

従業員の数や資本力は「会社の規模や業務の処理能力」を知る判断材料になります。

従業員数が多く資本力のある会社は、リソースが豊富で対応力が高く、安定した経営が期待できます。

また効率的な運営が期待できるので、お客様サポートなども迅速で質の高いサービスが提供される可能性が高いです。

コツ⑨:自社で投資物件を保有していて販売している

不動産投資会社自身で物件を保有している場合、「物件の内部情報を把握しやすい」「安定した供給源を確保している」「運営・管理のノウハウが蓄積している」といった利点があります。

一方で「自社販売している物件が必ずしも優れている」という訳でもないので、必ず総合的に判断した上で物件は決めましょう。

コツ⑩:付き合いの深い人にしか紹介しない非公開物件情報を持っている

非公開物件は「競争を避けて魅力的な物件にアクセスできる」「将来性の高い物件の可能性が高い」といった利点があります。

また「長期的な関係を築いている投資家がいる」という事も判断できるため、その不動産投資会社が長年成果を出し続けている可能性があります。

不動産投資を始める流れ5ステップ

【不動産投資会社が決まった後にすべき事】

STEP1:不動産投資の目的と戦略を明確にする
STEP2:不動産投資会社の選定
STEP3:投資物件の選定
STEP4:融資と契約の手続き
STEP5:物件引き渡しと管理準備

不動産投資はしっかり準備すれば、安定した収益が期待できます。
まずは上記6つのステップに沿って不動産投資を始めることがおすすめです。
各ステップについて以下で詳しく解説します。

STEP1:不動産投資の目的と戦略を明確にする

・STEP1-1:「なぜ不動産投資をするのか」を明確にする
・STEP1-2:「投資スタイル」について決定する
・STEP1-3:「いくら自己資金を出すのか」「どの金融機関からいくら借りるのか」を明確にする

しっかりとした目標と資金計画を立てることは必要不可欠であり、無計画に投資を始めると資金不足やキャッシュフローの悪化で苦しくなる可能性があります。

STEP2:不動産投資会社の選定

・STEP2-1:3社以上に相談する
・STEP2-2:会社の実績や評価を調べる
・STEP2-3:提供サービスを比較する
・STEP2-4:実際に相談・面談する
・STEP2-5:一番信頼できる会社を決める

会社の評判や口コミを確認しながら会社を選び、実際に営業マンと話をすることで「本当にその会社に任せてもいいのか」をリアルに感じることが重要です。

STEP3:投資物件の選定

・STEP3-1:エリアを選定する
・STEP3-2:利回り・キャッシュフローをシミュレーションする
・STEP3-3:融資の事前相談をする
・STEP3-4:物件の現地視察を行う
・STEP3-5:購入候補の物件をいくつか決める

物件選びは不動産投資で一番重要な要素なので、上記のステップを押さえ、しっかりと比較・検討し、最適な物件を選びましょう。

STEP4:融資と契約の手続き

・STEP4-1:金融機関で融資審査する
・STEP4-2:売買契約を結ぶ
・STEP4-3:手付金の支払いを行う

物件の購入に向けて金融機関からの融資を受けながら、手付金の支払いまで行います。金融機関から融資を受ける際には、現在の金利状況を考えながら借りる額を決めましょう。

STEP5:物件引き渡しと管理準備

・STEP5-1:残金の支払い
・STEP5-2:管理会社の選定と契約
・STEP5-3:リフォームや修繕の確認

残金の支払い後に鍵の受け取りや登記手続きを行い、物件の状態を確認します。
物件によってはリフォームなどを行う可能性もあるので、賃貸開始までのスケジュールは事前に立てておきましょう。

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