SHOKEN MAGAZINE

更新日: 2024.08.09

【初心者向け】不動産投資が他の投資より有利な理由|投資方法の比較とワンルームマンション投資との違い

この記事では、投資方法別の「難易度」「リターンの大きさ」「リスク」「投資期間」について比較表でまとめています。
これから投資を始める人には「新築ワンルームマンション投資」「中古ワンルームマンション投資」がおすすめです。

この記事のポイント
  • 投資方法別の「難易度」「リターンの大きさ」「リスク」「投資期間」「メリット・デメリット」「向いている人」といった特徴を解説しています。
  • これから不動産投資を始める人には、「ワンルームマンション投資」がおすすめです。
  • 「ワンルームマンション投資」を始めるためのステップについても解説しています。

不動産投資の基礎知識について知りたい場合は、下記の記事もご覧ください。

「ワンルームマンション投資」とその他の投資方法の比較結果

【ワンルームマンション投資 比較結果一覧】

投資方法 難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
1 新築ワンルームマンション投資 普通 小さい~普通 普通 中期~長期
分譲マンションの一部屋を新築で購入し、賃貸物件として貸し出すことで家賃収入を得たり、将来的に売却するなどをして利益を出す投資方法です。
2 中古ワンルームマンション投資 普通 小さい~普通 小さい 中期~長期
分譲マンションの一部屋を中古で購入し、賃貸物件として貸し出すことで家賃収入を得る投資方法です。

【投資方法別 比較結果一覧】

投資方法 難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
3 貯金 低い 小さい 小さい 長期
銀行や信用金庫などの金融機関にお金を預け、利息を付けて返してもらうことで利益を得る投資方法です。
4 金(きん)投資 普通 大きい 小さい 長期
現物の金を購入し、金の価値が上がったタイミングで売却することで利益を出す投資方法です。
5 外貨預金 高い 小さい~大きい 小さい~大きい 短期~長期
日本円を海外の通貨と交換し、海外の口座に預けることで預金を得る投資方法です。
6 株式投資 高い 普通~大きい 大きい 短期~長期
将来的に資本が増えそうな企業の株式を購入し、配当を受け取ったり、株価が上がったタイミングで売却するなどして利益を獲得する投資方法です。
7 投資信託(ファンド) 高い 普通~大きい 小さい 中期~長期
投資家たちでお金を出し合い大きな資金を集め、その資金を上場していない企業の株式などに投資し、その成果を全員で分け合う投資方法です。
8 上場投資信託(ETF) 普通 普通~大きい 小さい 中期~長期
投資信託(ファンド)と似ていますが、上場企業だけを対象とし、証券会社を通じて証券取引所で売買を繰り消しながら利益を出していく投資方法です。
9 FX 高い 大きい 大きい 短期~中期
日本円を外貨と交換し、円安や円高のタイミングをみて売買を繰り返しながら利益を獲得する投資方法です。
10 仮想通貨 高い 大きい 大きい 短期~長期
ネット上でやり取りされるデジタル通貨の売買を繰り返しながら利益を出す投資方法です。

以下、それぞれの投資方法について詳しく解説していきます。

①新築ワンルームマンション投資

新築ワンルームマンション投資に向いている人の特徴
  • 定期的に安定して収益が欲しい人
  • 長期的・計画的な視点で考えられる人
  • 資産運用の手間をかけたくない人

【新築ワンルームマンション投資の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
普通 小さい~普通 普通 中期~長期

【新築ワンルームマンション投資のメリット・デメリット】

● メリット①:設備が新しく入居率が高い
● メリット②:ランニングコストを安く抑えることができる
● メリット③:将来的に売却することができる
● デメリット①:初期費用が高い
● デメリット②:空室時に収入が0になる
● デメリット③:不動産投資について勉強しないといけない

新築ワンルームマンション投資は、分譲マンションの一部屋を新築で購入して貸し出すことで家賃収入を得たり、将来的に売却するなどをして利益を出す投資方法です。

特徴的なのは、月数万円程度の家賃収入を長期間安定して獲得することができます。
新築であれば入居者も見つかりやすく、修繕費も抑えて運用することができます。
またエリアによっては将来的に売却することもできるので、売却益で初期費用を回収することも可能です。

一方で初期費用が高く、空室時には家賃収入がゼロになります。
空室を出さないためにも勉強を続ける必要があり、また不動産会社と相談しながらある程度の時間を割いて運用する必要があります。

安定して長期的に利益を獲得したく、あまり手間をかけずに運用したい人におすすめです。

②中古ワンルームマンション投資

中古ワンルームマンション投資に向いている人の特徴
  • 定期的に安定して収益が欲しい人
  • 長期的・計画的な視点で考えられる人
  • 資産運用の手間をかけたくない人

【中古ワンルームマンション投資の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
普通 小さい~普通 小さい 中期~長期

【中古ワンルームマンション投資のメリット・デメリット】

● メリット①:高い利回りが実現できる
● メリット②:安定して収益を出すことができる
● メリット③:過去の実績データを活用して運用できる
● デメリット①:修繕費が発生する
● デメリット②:空室時に収入が0になる
● デメリット③:不動産投資について勉強しないといけない

中古ワンルームマンション投資は、分譲マンションの一部屋を中古で購入し、賃貸物件として貸し出すことで家賃収入を得る投資方法です。

特徴的なのは、新築ワンルームマンション投資と同様に月数万円程度の家賃収入を長期間安定して獲得することです。
中古ワンルームマンションの場合は、過去の入居者や賃料に関するデータがあるので実績データに基づいて運用することができます。
また新築ワンルームマンションよりも初期費用を抑えて始めることができるので、利回りも高くなります

一方で、修繕費用が高くなることがあります。
一般的には20年程度でマンションの修繕が発生するので、タイミングが重なって費用が発生します。

安定して長期的に利益を獲得し、あまり手間をかけずに運用したい人におすすめです。

③貯金の場合

貯金に向いている人の特徴
  • 安産第一でリスクを背負いたくない人
  • 安定して少しずつ資産を増やしたい人
  • 一定期間だけ投資したい人

【貯金の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
低い 小さい 小さい 長期

【貯金のメリット・デメリット】

● メリット①:手数料がかからない
● メリット②:安定して増え続ける
● メリット③:期間を決めて投資できる
● デメリット①:利回りがかなり低い(0.001%~0.002%)
● デメリット②:インフレの影響を受けやすい
● デメリット③:満期になるまでお金を引き出せない

預金は、銀行や信用金庫といった金融機関に一定期間お金を預け、あらかじめ決まっている利率にもとづく利息を付けて返してもらうことで利益が発生します。

特徴的なのは、安定して利益が出せることです。
運用の手間なく、期間を定めてお金を預けておくだけで利益を出すことができます。

一方で利回りが低く、キャンペーンなどを実施している時でも年利0.2%〜0.3%となっています。また期間が満了するまでお金の出し入れもすることができません。

大金を稼ぎたい人には不向きですが、安定して少ない利益を獲得したい人にはおすすめです。

④金(きん)の場合

金(きん)投資に向いている人の特徴
  • 長期的な視点で投資をした人
  • 税金対策として運用したい人
  • 安定して資産運用したい人

【金(きん)の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
普通 大きい 小さい 長期

【金(きん)のメリット・デメリット】

● メリット①:価値がなくなることはない
● メリット②:インフレ/デフレの影響を受けにくい
● メリット③:固定資産税がかからない
● デメリット①:売買の差分でしか利益を獲得することができない
● デメリット②:長期間の運用が必要(すぐに利益を出すのは難しい)
● デメリット③:現物を扱うので盗まれる可能性がある

金(きん)の投資は、現物の金を購入し、金の価値が上がったタイミングで売却することで利益を得る投資方法です。

特徴的なのは、価値がなくなることはないという事です。
インフレやデフレの影響を受けにくく、固定資産税もかからないので税金対策として投資する人が多いです。

一方で、長期的な視点で投資する必要があり、現物を扱うので盗まれる可能性もあります。
すぐに収益を出したい人には不向きな投資方法です。

ある程度の資産があり、長期的な視点に立って収益を出したい人におすすめです。

⑤外貨預金の場合

外貨預金に向いている人の特徴
  • 海外情勢や外国語に長けている人
  • 海外に行く機会の多い人
  • 少ない資産から始めたい人

【外貨預金の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
高い 小さい~大きい 小さい~大きい 短期~長期

【外貨預金のメリット・デメリット】

● メリット①:高金利の通貨で預金することができる
● メリット②:円安の時ほど利益が大きい
● メリット③:初心者でも始めやすい
● デメリット①:手数料が発生する
● デメリット②:金融機関が破綻すると預金額が返ってこない
● デメリット③:円高になると利益がマイナスに転じる

外貨預金は、日本円を海外の通貨に交換し、海外の口座に預けることで預金を獲得する投資方法です。

特徴的なのは、円安の時ほど利益が大きくなることです。
外貨預金は円安・円高の影響を受けやすく、円安の時ほど利益は大きくなります。
また海外の銀行は日本の銀行と比べて金利が高く、金利10%前後の銀行も少なくありません。

一方で、円高の時は収益が大きく下がる可能性があります。
外貨を日本円にして引き出すときに大きな影響を受け、そうした損益を為替差損と言います。

海外情勢や外国語に長けており、少ない資産から投資を始めたい人におすすめです。

⑥株式投資の場合

株式投資に向いている人の特徴
  • 投資や経済・金融などに関する知識がある人
  • 資産が豊富にある人
  • 大きなお金を動かして、大きなリターンを得たい人

【株式投資の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
高い 普通~大きい 大きい 短期~長期

【株式投資のメリット・デメリット】

● メリット①:株価の値上がりで利益を出す
● メリット②:株主優待を受けることができる
● メリット③:枚数よって配当金がもらえる
● デメリット①:企業の業績や経済状況によって大きく変動する
● デメリット②:企業が破綻した場合、株の価値はなくなる
● デメリット③:経済や金融・世界情勢などの情報を常に集めないといけない

株式投資は、企業の株式を購入し株価の値上がりで利益を出す投資方法です。
また配当金や株式優待などを受け取ることもできます。

特徴的なのは、企業の業績や経済状況などを考慮しながら運用することです。
企業の経営状況だけでなく国政や世界情勢まで影響してくるので、常にそうした情報を集めつつ、投資に関する総合的な知識が問われてきます。

ある程度の資産がないと大きな利益を獲得するのは難しいですが、一方で株式優待を目的に少額から投資する人もいます。

ある程度の資産を持ち、社会情勢や経済動向に詳しい人におすすめです。

⑦信託投資(ファンド)の場合

信託投資に向いている人の特徴
  • 資産運用初心者の人
  • 少額から始めたい人
  • リスクを抑えて始めたい人

【信託投資の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
高い 普通~大きい 小さい 中期~長期

【信託投資のメリット・デメリット】

● メリット①:1万円程度から始められる
● メリット②:専門家に任せることができる
● メリット③:分散させてリスクを抑えることができる
● デメリット①:企業の業績や経済状況によって大きく変動する
● デメリット②:企業が破綻した場合、株の価値はなくなる
● デメリット③:手数料や税金がかかる

信託投資は、複数人(投資家)でお金を出し合い、集まった資金を投資の専門家に預け企業の株式などを購入してその成果を全員で分け合う投資方法です。

特徴的なのは、1万円から始めることができることです。
誰でも少額で始めることができ、投資はプロに任せることができます。
専門的な知識を付ける必要もないので、初心者でも始めやすい投資方法です。

一方で、様々な要因によって株価が変動し、値下がりしてマイナスになる可能性が高いです。
株式投資のように、購入時と売却時の差額で利益を出すことができません

資産運用初心者で、手間なく少額から始めたい人におすすめです。

⑧上場投資信託(ETF)の場合

上場投資信託(ETF)に向いている人の特徴
  • 自分のタイミングで売買したい人
  • 相場の値動きや取引の仕組みを理解している人
  • リスクを抑えて始めたい人

【上場投資信託(ETF)の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
普通 普通~大きい 小さい 中期~長期

【上場投資信託(ETF)のメリット・デメリット】

● メリット①:分散投資することができる
● メリット②:コストを安く抑えることができる
● メリット③:リアルタイムで売買が可能
● デメリット①:企業の業績や経済状況によって大きく変動する
● デメリット②:企業が破綻した場合、株の価値はなくなる
● デメリット③:手数料や税金がかかる

上場投資信託は投資信託と同様に、複数人(投資家)でお金を出し合い、集まった資金を投資の専門家に預け企業の株式などを購入し、その成果を全員で分け合う投資方法です。

特徴的なのは、上場している会社の株式に限定して投資し、自分のタイミングで売買することができるということです。
信託投資とは違って、投資先が上場企業に限定されており、また株式の売買がリアルタイムで行うことができます。

一方で、リスク分散を自分で行わないといけないというデメリットがあります。
投資信託の場合は専門家が分散して投資をしますが、上場投資信託は自分でリスクを分散して投資する必要があります。

ある程度の知識を持ち、信託投資よりも自由に投資したい人におすすめです。

⑨FXの場合

FXに向いている人の特徴
  • 感情をコントロールして冷静に分析できる人
  • 常にパソコンに向かい合える人
  • 研究熱心な人

【FXの特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
高い 大きい 大きい 短期~中期

【FXのメリット・デメリット】

● メリット①:少額から始めることができる
● メリット②:手数料が無料で取引コストも安い
● メリット③:一発逆転を期待することができる
● デメリット①:為替の値動きの変動を予測するのが難しい
● デメリット②:値動きを常に見張っていないといけないので精神的に疲れる
● デメリット③:ギャンブル性があり、大金をつぎ込んでしまうことがある

FXは、初心者でも始めやすく、円安・円高のタイミングを分析しながら、少額からゲーム感覚で始めることができる投資方法です。

特徴的なのは、少額から誰でも始めることができるということです。
スマホアプリで簡単に始めることができ、上昇・下降の分かりやすいグラフを読み取って取引を行います
いきなりお金をかけずに、ゲームとして体験することもできるので、安心して始めることができます。

一方で相場が急に変動し、短期間で一気に損失を出すこともあります。
世界中の投資家がFXに参加しているので、変動を先読みするのが難しく、値動きを常に見張っておく必要があるので精神的な疲れが大きいです

感情をコントロールし、冷静に判断できる人におすすめです。

⑩仮想通貨の場合

仮想通貨に向いている人の特徴
  • 最新情報を収集して、冷静に判断できる人
  • 仮想通貨について勉強できる人
  • 自己責任でリスク管理できる人

【仮想通貨の特徴】

難易度 リターンの大きさ リスク 投資期間
高い 大きい 大きい 短期~長期

【仮想通貨のメリット・デメリット】

● メリット①:少額から始めることができる
● メリット②:リアルタイムで売買できる
● メリット③:将来的に大きな市場になる可能性がある
● デメリット①:価格の変動が激しい
● デメリット②:最大55%の税率がかかる
● デメリット③:仮想通貨詐欺にあう可能性がある

仮想通貨は、将来的に大きな市場になる可能性が高く、様々な種類の暗号通貨から自分の好きなものを選んで投資する投資方法です。

特徴的なのは、暗号資産の将来性です。
数年前にビットコインバブルが起こった時と同様に、今後も仮想通貨の市場は大きく成長していく可能性があります。
20,000種類以上あると言われている暗号資産の中から、今後成長する可能性の高いものを見つけ出せれば、将来的な値幅は計り知れません。

一方で、仮想通貨に関連する詐欺が多いのも事実です。
警視庁のホームページでも「暗号資産(仮想通貨)の投資詐欺に注意!」というページがあるように、様々な手口で巧妙な詐欺行為が行われています。

最新情報を収集しながら、冷静に判断して自己責任でリスク管理できる人におすすめです。

「ワンルームマンション投資」の始め方

ワンルームマンション投資の始め方については、以下の記事で紹介しています。

① 事業計画書の作り方
【初心者向け】「不動産投資での資産形成」検討時に押さえておきたいポイントとコツ

②不動産会社を選ぶコツ
【初心者向け】はじめての不動産投資を成功させる「5つのコツ」

③おすすめのワンルームマンション投資会社10選
【初心者向け】おすすめの「大手 投資用ワンルームマンション会社10選」 | 独自基準で選んだ10社を、一覧表で比較・検討

④物件を選ぶ際のチェックポイント
【初心者向け】「ワンルームマンション投資」の物件の選び方 | 購入時のチェックポイント・買ってはいけない物件の特徴や良い物件を見つける方法まで

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