SHOKEN MAGAZINE

更新日: 2024.10.01

不動産投資の種類別「メリット・デメリット比較 一覧表」|収益性・資産形成・節税効果の違い等を解説

この記事では、不動産投資の種類別に「収益性・資産形成・節税効果」について比較表でまとめています。
またそれぞれの種類ごとに「メリット・デメリット・向いている人の特徴」ついても詳しく解説しています。
「不動産投資を始めたいけど、どれが自分に合っているか知りたい」という人は参考にしてください。

この記事のポイント
  • 不動産投資の主な種類別に「収益性」「資産形成」「節税効果」について比較表で一覧にしています。
  • また種類ごとに「メリット」「デメリット」「向いている人の特徴」について解説しています。
  • 特に「ワンルームマンション投資」がおすすめな理由と始め方についても紹介しています。

不動産投資の種類別「メリット・デメリット」比較一覧

【不動産投資の種類別「メリット・デメリット」比較一覧表】

投資商品 メリット デメリット
① マンション・アパート1棟投資 ● 複数の部屋を貸し出すので高い収益性が見込める
● 資産価値が高い
● 空室が発生した時のリスクが高い
● 管理費や修繕費が高い
● 初期費用が高い
② ワンルームマンション投資 ● 初心者でも始めることができる
● 少ない資金で安定して長く収益を出せる
● 「保険」「年金」「節税」に効果がある
● 空室が発生したときに一気に赤字になる
● 修繕費や管理費など毎月の手出しがある
③ 戸建て投資 ● マンションに比べて管理費が安い
● マンションよりも長期的な入居が見込める
● 入居者がいないと赤字経営になる
● 金融機関からの融資が受けにくい
④ ビル1棟投資 ● 利回りが高い
● 資産価値が高い
● 固定資産税が高い
● ワンルームマンション投資などよりも空室になる可能性が高い
● 融資を受けづらい
⑤ ホテル・旅館投資 ● 立地やサービスによっては高い収益性を出す可能性がある
● インバウンド需要が見込める
● 初期費用が大きい
● 不動産投資以外にマーケティングなどの知識が必要になる
● 経済状況やシーズンによって収益が左右される
⑥ 民泊・簡易宿所投資 ● 少額で始めることができる
● インバウンド効果が見込める
● 物件探しが難しい
● 許可や法律に基づいて運営する必要がある
⑦ 工場・倉庫投資 ● 利回りが高い
● 長期間利用してもらえる
● メンテナンスコストが低い
● 融資を受けづらい
● 固定資産税が高い
● 一度空室になると長期化する
⑧ トランクルーム投資 ● 利回りが高い
● 管理や維持の手間が少ない
● 安定して利益を出すことができる
● 地方では軌道に乗せるのが難しい
● 競合他社が多い
● 収益があまり高くない
⑨ 駐車場投資 ● 初期費用が安い
● 管理や維持の手間が少ない
● 土地を転用しやすい
● 競合相手が多い
● 地方では軌道に乗せるのが難しい
⑩ REIT投資 ● 初期費用が安い
● 専門家に運用を任せることができる
● 複数の不動産に投資することができる
● 融資を受けることができない
● 価格変動のリスクがある

以下、この記事ではそれぞれの不動産投資方法の「メリット・デメリット・向いている人の特徴」について詳しく解説していきます。

「不動産投資の種類別」について、詳しく解説

① 「マンション・アパート1棟投資」について

【マンション・アパート1棟投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 複数の部屋を貸し出すので高い収益性が見込める
● 資産価値が高い
デメリット ● 空室発生のリスクが高い
● 管理費や修繕費が高い
● 初期費用が高い
向いている人の特徴 ● 資金力のある人
● マンション経営の知見を持っている人(経験者)

「マンション・アパートの1棟 投資」は、高い収益性が見込めて節税効果も大きいですが、初心者には難しいので、ある程度の経験と資本のある人以外にはおすすめしません。

金融機関からの融資を活用して大きく自己資産にレバレッジを掛けることで、資産価値が高い物件を所有して高い収益性をめざすのが基本ですが、レバレッジが高い分、小さなリスクも大きな損害につながり易くなっています。

② 「ワンルームマンション投資」について

【ワンルームマンション投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 初心者やサラリーマンでも始めることができる
● 少ない資金で安定して長く収益を出せる
● 「保険」「年金」「節税」に効果がある
デメリット ● 空室が発生したときに一気に赤字になる
● 修繕費や管理費など毎月の手出しがある
向いている人の特徴 ● これから不動産投資を始める人
● 少額から始めたい人
● 本業などが忙しい人(サラリーマン)

「ワンルームマンション投資」は、これから不動産投資を始める人本業のあるサラリーマンにおすすめの投資方法です。
初期費用を抑え、長期的に安定して収益を出すことが可能です。

また「保険」「年金」「節税」といったメリットも大きく、30代〜40代のサラリーマンを中心に始める人が増えています。

一方で、ローンを返済するまでは「毎月1万円〜2万円程度の手出し」が発生します。 また空室が発生したときにはより多くの手出しが発生するので、本収入や貯金から費用を賄わないといけません。

③ 「戸建て投資」について

【戸建て投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● マンションに比べて管理費が安い
● マンションよりも長期的な入居が見込める
デメリット ● 入居者がいないと赤字経営になる
● 金融機関からの融資が受けにくい
向いている人の特徴 ● リフォーム(DIY)などが好きな人
● 実家を相続した人
● リスクを抑えて投資したい人

「戸建て投資」は、一軒家を賃貸物件として貸し出し収益を出す投資方法です。

長期的な資産形成に活用するにはマンション投資と比べて

・金融機関からの融資が受けにくい
・空室のリスクが高い
・大きなリフォームが必要

となり、難易度が高いので、相続等で「持ち家があるけど活用方法がわからない」「DIYが大好き」という方以外には、あまりおすすめしません。

④ 「ビル1棟投資」について

【ビル1棟投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 利回りが高い
● 資産価値が高い
デメリット ● 固定資産税が高い
● ワンルームマンション投資などよりも空室になる可能性が高い
● 融資を受けづらい
向いている人の特徴 ● 不動産投資経験者
● 資産力のある人

収益性が高く、資産形成するにもおすすめですが、「初期費用がかなり高いこと」や「空室リスクが高いこと」などを考えると、初心者には向いておらず、経験豊富で資本力のある人向きです。

高い収益性が見込める理由は、一つのビルの中に「商業施設」や「飲食店」「事務所」などが入居するので「複数の収入源を確保することができる」からです。
景気やトレンドに関わらず安定的な収益があげやすく、しかも修繕費用などは入居者が負担してくれます。

⑤ 「ホテル・旅館投資」について

【ホテル・旅館投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 立地やサービスによっては高い収益性を出す可能性がある
● インバウンド需要が見込める
デメリット ● 初期費用が大きい
● 不動産投資以外にマーケティングなどの知識が必要になる
● 経済状況やシーズンによって収益が左右される
向いている人の特徴 ● 資産力のある人
● 不動産投資以外にも専門性を持っている人

「ホテル・旅館経営」は、宿泊施設を購入して、自分で運営するか、賃貸物件として貸し出すことで収益を得る投資方法です。
最近ではインバウンドの観光客もかなり増えており、今後も需要が拡大する見込みです。

一方で、立地にかなり左右される投資方法で、「観光地」や「都市部」「駅近く」などでないと収益を出すのは難しいです。
また不動産経営の知識以外にも、マーケティングやブランディングの知識も求められるので、ビジネススキルも持ち合わせないと経営は難しいと考えられます。

⑥ 「民泊・簡易宿所投資」について

【ホテル・旅館投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 少額で始めることができる
● インバウンド効果が見込める
デメリット ● 物件探しが難しい
● 許可や法律に基づいて運用する必要がある
● 相続税の対象外として扱われる可能性がある
向いている人の特徴 ● 社交的な人
● 本業として始められる人
● 集客が得意な人

「民泊・簡易宿所の経営」は、「ホテル・旅館の経営」に比べてライトなもので、初期費用を安く抑えて始めることができる投資方法です。
「ホテル・旅館の経営」と同じく、インバウンドの観光客もかなり増えており、今後も需要が拡大する見込みです。

一方で、やはり立地にかなり左右される投資方法で、「観光地」や「都市部」「駅近く」などでないと収益を出すのは難しいです。

⑦ 「工場・倉庫投資」について

【工場・倉庫投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 利回りが高い
● 長期間利用してもらえる
● メンテナンスコストが低い
デメリット ● 融資を受けづらい
● 固定資産税が高い
● 一度空室になると長期化する
向いている人の特徴 ● 不動産投資の経験と実績がある人(投資上級者)

「工場・倉庫の経営」は、工場や倉庫を購入し、賃貸として貸し出す投資方法です。
収益性が高く、資産形成に向いている反面、「投資上級者」でしか経営するのは難しいと考えられます。

土地の広さやある程度の建物の大きさを必要とするので、多額の初期費用がかかるにも拘らず、金融機関からの融資が受けづらく、固定資産税も高いです。
また空室になると長期化する傾向にあります。

⑧ 「トランクルーム投資」について

【トランクルーム投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 利回りが高い
● 管理や維持の手間が少ない
● 安定して利益を出すことができる
デメリット ● 地方では軌道に乗せるのが難しい
● 競合他社が多い
● 収益があまり高くない
向いている人の特徴 ● 所有している土地を有効活用したい人

「トランクルーム経営」は、空いている土地にコンテナを設置し、トランクルームとして貸し出すことで収益を出す投資方法です。

少額の初期費用で始めることができるので利回りが高く、管理や維持の手間が少ない反面、軌道に乗せるのに時間がかかってしまうので、「土地が余っている」「ある程度の資産がある」といった人におすすめです。

⑨ 「駐車場投資」について

【駐車場投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 初期費用が安い
● 管理や修繕の手間が少ない
● 土地を転用しやすい
デメリット ● 競合他社が多い
● 地方では軌道に乗せるのが難しい
向いている人の特徴 ● 所有している土地を有効活用したい人
● これから不動産投資を始める人

「駐車場経営」は、空いている土地を駐車場として貸し出す投資方法で、

・「月極」として特定の人に貸し出す方法
・「時間貸し」としてコインパーキングとして貸し出す方法

があります。

マンション経営などに比べて収益性が低く、また税制面での優遇も受けにくく競合他社も多いので、「駐車場経営で大きな利益を出す」というよりも、「空いている土地や自宅の駐車場を貸し出して副収入を得る」という人に向いています。

⑩ 「REIT(リート)投資」について

【REIT投資の特徴 まとめ】

短期的な儲け 長期的な資産形成 節税効果
メリット ● 初期費用が安い
● 専門家に運用を任せることができる
● 複数の不動産に投資することができる
デメリット ● 融資を受けることができない
● 価格変動のリスクがある
向いている人の特徴 ● これから不動産投資を始める人
● 少額から始めたい人

「REIT(リート)」とは、「不動産投資信託」のことです。
投資者から資金を集め、その資金をもとに不動産投資を行い、そこから得られる利益を投資者で分配します。

少額で始めることができ、複数の不動産に投資することができリスクを分散させることができます。
専門家が代わりに運用してくれるので、知識のない人でも安心して任せることができます。

一方で、「運用結果が出資金を下回るリスク(元割れ)」や「投資法人が倒産するリスク」などがあります。

「ワンルームマンション投資」がおすすめな理由

ワンルームマンション投資が不動産投資の中で一番おすすめな理由は、以下の通りです。

【ワンルームマンション投資がおすすめな理由一覧】
  • 理由①:ローン完済後は家賃収入が「私的年金」になる
  • 理由②:所得税や住民税の軽減など、「節税効果」が期待できる
  • 理由③:相続税や贈与税も「課税額を軽減」できる
  • 理由④:「団体信用生命保険」が生命保険代わりに
  • 理由⑤:資産運用として「安定した利回り」が期待できる
  • 理由⑥:マンションは「実物資産」として手元に残せる

ワンルームマンション投資の「メリット・デメリット」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「ワンルームマンション投資」の始め方

ワンルームマンション投資の始め方については、以下の記事で紹介しています。

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